最新業績報告まとめ:NOW2022年度第二四半期

完璧にもみえる巨大ワークフローSaaSの数字のほつれ
らんぶる 2022.08.01
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前回の無料記事が思いのほか読まれ、およそ800名ほどの新しい読者に購読いただいた。以前からの購読者の方々、そして今回新しく購読を決めてくださった読者に感謝したい。

新しい無料読者の方のために当ニュースレターの構造を軽くおさらいしたい。無料記事は基本的に前回のようなマクロ観点のGTMに関する考察や、今回のように既に紹介した企業の最新業績に関する省察がメインとなる。一方有料記事は各SaaS企業の詳細分析が中心となる。今回触れるServiceNowが良い例だろう(前編中編後編)。無料記事だけでも大枠は知れるように配慮しつつ、有料記事でさらに深堀りをする二段構成だ。無料記事からも有料記事へのリンクは必要に応じて貼るが、議論上必要な文脈はできる限り引用するようにする。つまり無料記事は有料記事への導線ではなく、あくまで独立して読めるようにする狙いだ。

今日の本題のServiceNowであるがAdobeとSalesforceに続く規模のSaaS企業としてこの10年ほど着実に成長してきた。特に創業者Fred Luddy氏からIPOを請け負ったFrank Slootman氏時代からの成長の安定性は凄まじく、お手本にしたいSaaSの一社だ。

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  • 為替の逆風も受け各種指標に鈍化の兆し
  • くだらないIRハックに失望も
  • ポートフォリオ拡販は一定の成果

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