Bill.com:超気長な二兆円企業②

こっそりと大胆なファイナンスと売上の作り方
らんぶる 2022.09.08
有料限定

前週の約束通り今週はBill.comの各種指標を追っておくことにする。ちなみにBill.comは年度終わりが6月なので、20XX年6月終わりの決算がFY20XX+1年のQ4として計上されることに注意する。

まずは売上とFCF粗利率、そしてそれを合算したRule of 40の値をみてみる。

https://investor.bill.com/financials/quarterly-results/default.aspx のデータを元に作成
https://investor.bill.com/financials/quarterly-results/default.aspx のデータを元に作成

2020Q2つまり2019年12月にIPOしたBill.comは上場早々に新型コロナウイルスの洗礼を受けることとなる。中小企業を主だった顧客とするBill.comにとってコロナ禍は思わぬ向かい風となった。一部サービス利用料を免除するなどといった施策も発表、2021年Q2まではRule of 40観点では悪化の一途を辿ることとなった。

しかしS&P平均株価のスカイダイビングから始まったコロナ禍も、蓋を開けてみればバンジージャンプであった。前代未聞の資本ばら撒き作戦とSaaS含むデジタルビジネスに対するニーズの前倒しは、瞬く間のV字回復からの空前絶後のブル市場をもたらした。Bill.comも確実にその恩恵を受けており、上場から12ヶ月の2020年12月には上場時の3倍弱をつけ、ピークとなった2021年11月には7.5倍をマークしている。

比較指標としてNASDAQ(青線)を記載。
比較指標としてNASDAQ(青線)を記載。

この記事は有料読者限定です

続きは、4646文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、有料登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちらからログイン

Snowflake:優勝請負人の三度目の挑戦②
有料限定
Snowflake:優勝請負人の三度目の挑戦①
有料限定
SaaSの底を探るニューイヤー
読者限定
Okta:クラウド経済の認証システム②
有料限定
Okta:クラウド経済の認証システム①
有料限定
抽象化レイヤーの陣取りゲーム
読者限定
UiPath:ブカレストの友愛、上場への軌跡
有料限定
最新業績報告まとめ:リストラ祭りの裏で②
読者限定