HubSpot:インバウンドからコンパウンドへ①

歴史は繰り返さずとも韻を踏む
らんぶる 2023.07.14
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昨今SaaS業界ではコンパウンドスタートアップという表現が使われるようになった。LayerXの福島氏によれば

  • 創業時から単一プロダクトではなく、複数プロダクトを意図的に提供

  • 部署でサービスを区切るのではなく、データを中心にサービスを統合する

  • プロダクト間の連携の良さそのものがプロダクトである

  • 複数のプロダクトを管理、ローンチするケイパビリティを持つ

…というのがコンパウンドスタートアップの特徴だそうだが、この話を読んだ時、最初に想起されたのがHubSpotである。

連続起業家Brian HalliganとDharmesh Shahは、2005年MITとHarvardの城下町CambridgeでHubSpotを立ち上げた。Google検索エンジン全盛期にデジタルマーケティングのイロハを中小企業に啓蒙するという、いたってシンプルな製品戦略は、気持ち良いほどにProduct Market Fitを達成し、創業から9年でNYSEに上場、年間売上$2Bを超えるSaaSの中型巨人となった。

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