Deep Researchの短絡的分析

Cheap Researchの限界と、OpenAIのアンチプラットフォーム性
らんぶる 2025.02.19
読者限定

OpenAIのDeep Researchが発表されて2週間が経った。

タメ口と丁寧語を織り交ぜた思考プロセスを開陳しながら紡ぎ出す報告内容が、果たしてディープであるかどうかはさておき、詳細確認の質問を一往復するや否や爆速でインターネットを奔走、情報をかき集めて御進講資料を完成させる様は、まさにAIエージェントと呼ぶに相応しい。まだ一ヶ月も経っていないDeepSeek R1のことを忘れてしまいそうなほどには話題を席巻しており、DeepSeek分析味をしめた当ニュースレターも、SaaSとほとんど関係ないやろというツッコミを無視して分析することとした。Deep Researchの到来を以てリサーチ業務はオワコンとなると最終兵器彼女ばりの世紀末的確信をもって言い切る人が後を絶たないが、一旦そのような無責任極まりない未来観測的与太話は無視、プロダクトとしての立ち位置およびOpenAI社の今後の事業戦略に焦点を当てる。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、6863文字あります。
  • Deep Research as a Serviceの強み
  • Googleコンプレックスの経過観察
  • 開発者は後回し:どこかで見たパティーン<悪口>

すでに登録された方はこちら