サブスク提唱者の幕引きは意外と静かに
4月から被買収が囁かれていたZuoraが、GICとSilverlakeに総額$1.7Bで買収されることが決まった。10月17日に発表された同社のアナウンスから引用する(Claudeで翻訳・強調は筆者)
「創業以来、Zuoraはサブスクリプション経済へのシフトと複雑な収益モデルへの進化を提唱し、製品やサービスを収益化するために必要なテクノロジーを提供してきた」と、ZuoraのFounder、CEO、会長であるTien Tzuo氏は述べている。「プライベート企業として、Silver LakeとGICのサポートと専門知識を活かし、当社のマネタイゼーションスイートは市場で引き続きリードしていく。Silver Lake、GIC、そして私たちZEOのチームと共に、この次の成長段階に入ることを楽しみにしている。」
Oracleに6年勤めたのちSalesforceに11番目の社員として入社したTien Tzuo氏は、1999年から2007年までの8年間の中で戦略とマーケティングのトップを務めた。Zuora起業のアイデアは、2006年、当時WebExでエンジニアをしていたのちの共同創業者K.V. RaoがMarc Benioffのオフィスに来たところから始まる。「(サブスクサービスを提供している)SalesforceやWebExでもサブスク管理は難しい」という話になり、その後Rao氏は同僚のCheng Zou氏とプロトタイプを作りVC行脚に出かける。ビジネスアイデアの可能性を見出しつつもプレゼンの酷さにいたたまれなくなったBenchmarkのPeter Fenton氏はTzuo氏にCEOとして参画することを提案、経験豊富なCEOとエンジニア二人というシリコンバレー的理想的な創業チームが誕生することとなる。
創業から上場、途中全部すっ飛ばしてM&Aまでの軌跡
Zuoraの最初の製品はZ-Billingというもので、Order-to-cash、つまり注文→納品→請求→入金という一連のプロセスを管理するものだった。Z-Billingローンチ当時のCNET記事が驚くほどに鋭く示唆に富んでいる(Claudeで翻訳後微修正・強調は筆者)。