Snowflake:Slootman将軍の勇退

データベース業界の雄もAIの大波に乗るべく船長交代
らんぶる 2024.03.06
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先週の2024年度第4四半期業績報告で、Frank Slootman氏は、独立系データベースSaaS最大手SnowflakeのCEOを辞任することを発表した。後任として昨年5月に買収した検索エンジンNeevaの創業CEOを務めたSridhar Ramaswamy氏が着任、エンタープライズGTMの鬼軍曹から生成的AIでその存在感が増してきている(ベクトル)検索のエキスパートにバトンが渡されたかたちとなる。

そしてバトンは(300億円分株を売ってから)渡された

将軍の勇退を市場は快く思わなかったようだ。当期の売り上げ予想は上回ったものの、2025年度のプラットフォーム使用量に関するScarpelli CFOの弱気なコメントも重なり、株価は大きく下落、チャートはきれいな階段を描いた。

Slootman氏は代表取締役として残留するも、オペレーターとしてはリタイアすると宣言。執行責任の移管も即日と公表したが、退任そのものは計画的だったように思われる。何よりもの証拠として、Slootman氏の株式売却は今年後半に加速しており、遅くとも12月には退任の意向をかためていたとみて間違いない。この半年での売却総額は$200M(≒300億円)を超えており、そのうちの85%以上が12月以降に取引されている。

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  • ピカピカキャリア次期リーダーの重責

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