SaaSに成れた時代からSaaSに慣れた時代へ
AtlassianとSplunk、そしてSalesforce
らんぶる
2023.04.30
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昨年Amplitudeを分析した際、SaaS企業はふたつの世代に分かれると書いた。
SaaS企業をあえて世代分けするならば、クラウドでやることが画期的だった第一世代と、クラウドでやることが当たり前になった第二世代に分けられるだろう。先週まで扱っていたServiceNowや一大クラウドベンダーとなったSalesforceは典型的な前者だ。一方セキュリティSaaSの新鋭CrowdStrikeや業務管理プラットフォームを目指すAsanaは後者といって良い。
https://tamuramble.theletter.jp/posts/25c7a060-0bfc-11ed-8731-2fe78b443960
世代がふたつに分かれるということは、旧世代から新世代の過渡期が確かに存在したことを意味する。SaaSに「成る」ことができた時代だ。グループウェアの分野ならAtlassian、SIEMならSplunk、ミドルウェアならMongoDBなどが成功事例として思い浮かぶ。今回はそんな過渡期の会社たちが辿ったクラウド化の歩みを横断的に分析する。低金利時代が終わり、クラウドが当たり前になった第二世代も終わろうとしている今、SaaS業界はAIの民主化という新たな過渡期を迎えており、少し立ち止まって歴史を振り返る良い機会のように思える。
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- SaaS企業ではなかったAtlassianとSplunk
- Timing Is Everything的な何か
- 異次元のSaaSだったSalesforce
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