実体経済という重力①
Crowdstrike, Veevaの業績にみるSaaSのアキレス腱
らんぶる
2022.09.12
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日本に三月締めの会社が多いように、アメリカは十二月締めの会社が多い。しかしSaaS業界には一月締めの会社が少なくない。有名なところだとセールスフォースが一月締めだ。
なぜ一月締めなのか以前中の人に聞いたところ「十二月締めにしちゃうと年末休暇に重なって最後数字作るために汗かかないじゃないですか。一月締めだったら年末休暇も期中、それも年度最後の四半期で、緊張感を保てるからじゃないですかwww」(以上意訳)と教えてもらった記憶があるが、本意は定かではない(注:筆者はCRM株を所持していません)。
すでに当該ニュースレターで取り扱った企業だとMongoDB、Crowdstrike、Veevaが一月締めの会社で、ちょうど第二四半期の業績報告が八月末にあった。3社とも今年前半まで見られた「市況はヤバいけど弊社は大丈夫っす」といった楽観的展望は影をひそめ、年度後半に向けて投資家の期待値調整ともみられる発言が目立ち、準じてアナリストからも具体的回答を迫る質問が後を絶たなかった。
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- Rule of 40の数字を語らなくなったCrowdstrike
- マクロの逆風に耐えしのぶVeeva
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