最新業績報告まとめ:CRWD, ASAN, MNDY

堅調でも下がる株価、長期的視点を忘れずコッカラッス
らんぶる 2022.06.10
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前回の無料記事同様、過去に分析したSaaS企業の最新業績を追っていく。市場は引き続きSaaSマルチプルの下方修正が続いており、5月以降息を吹き返したNASDAQに比べ、新興SaaS企業を中心に形成されるWCLDは市場の悲観的展望のあおりをさらに受ける結果となっている。

最近業績報告のあったCrowdStrike (6/3), Asana (6/3), Monday.com (5/16)のデータを振り返っていく。

…とその前にまずは今回の分析をする上で気がついた過去の記事の誤りを訂正したい。CrowdStrikeの競合であるSentinelOneについて分析した際、以下のように述べた。

相対的にCrowdStrikeの方がR&Dに投資していること。CrowdStrikeの経常支出は半分ほどがR&Dである。これはSaaS企業の中でもきわめて高い水準にある。R&Dにお金を回せるということは、それだけS&M(販促費)にお金をかけずにすんでいることを意味するが、かといって販促を怠っているわけではないことは、前回・前々回の分析から明らかだろう。CrowdStrikeのパートナー営業を中心としたチャネル先行GTMの優位性が見てとれる。要は自分たちで一生懸命売りに行かなくても、AWSやらEYやらAccentureやらが定置網でお客さんを捕まえてきてくれるので、直販営業だけで数字を作らなくてよい分、販管効率が高いのだと推察する。
https://tamuramble.theletter.jp/posts/a218c100-a849-11ec-bc5b-0753ef1e9271

この主張は残念ながら間違っていた。というのも手元のデータでCrowdStrikeのS&Mの数字とR&Dの数字を取り違えており、実のところCrowdStrikeの経常支出の半分はS&Mであった。よって上記の主張には全く根拠がなかったことになる。やはり市場トップを走るにはそれ相応の販促投資を続けなければいけないということだろう。今後こういうことがないように一層気をつけたいと思う。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、8680文字あります。
  • CrowdStrike:潤沢なキャッシュフローと高効率の成長も…
  • Asana:エンプラ攻略は進むもコスト管理に課題
  • Monday.comの業績報告は月曜日

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