AI時代のオープン談義

オープンウェイトはオーバーウェイトか?
らんぶる 2024.03.21
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確定申告も終わり、ついに今年度も大詰めだが、相変わらず生成AI業界の勢力図は、移り変わりが激しい。

月初には、OpenAI脱藩組が設立したAnthropic社が新しい大規模言語モデル(LLM)Claude 3を発表、一部のユーザーの間ではGPT-4よりも高い評価を受け、さっそく乗り換えるユーザーも散見された。高い評価を受けるClaudeと対照的にバカにされてきたAlphabet社の大規模言語モデルGeminiも、Apple社との協業の可能性が囁かれており、眠れる二体の巨人のコラボに、市場の期待が高まっている。Siriの頭の悪さですっかりAI企業としての評判を落としたAppleだが、ここにきて突如独自の大規模言語モデルMM1に関する論文を発表、巨大R&D組織としての存在感をアピールした。そして今週はNVIDIAの年次カンファレンスGTCと息をつく暇もないが、役者も出揃った感があるので、このあたりでAI時代のオープンさについて整理してみることとする。

AIブームの火付け役となったOpenAIが、全くもってオープンでないことは、ニコニコのタニマチから激オコのアンチに豹変してしまったElon Muskを始め、多くの業界人が指摘している。

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  • オープンウェイト≠オープンソース
  • オープンウェイトのビジネスモデル省察
  • そろそろ著作権について語ろうか
  • Fully Transparent LLMという可能性

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