AI時代のオープン談義
確定申告も終わり、ついに今年度も大詰めだが、相変わらず生成AI業界の勢力図は、移り変わりが激しい。
月初には、OpenAI脱藩組が設立したAnthropic社が新しい大規模言語モデル(LLM)Claude 3を発表、一部のユーザーの間ではGPT-4よりも高い評価を受け、さっそく乗り換えるユーザーも散見された。高い評価を受けるClaudeと対照的にバカにされてきたAlphabet社の大規模言語モデルGeminiも、Apple社との協業の可能性が囁かれており、眠れる二体の巨人のコラボに、市場の期待が高まっている。Siriの頭の悪さですっかりAI企業としての評判を落としたAppleだが、ここにきて突如独自の大規模言語モデルMM1に関する論文を発表、巨大R&D組織としての存在感をアピールした。そして今週はNVIDIAの年次カンファレンスGTCと息をつく暇もないが、役者も出揃った感があるので、このあたりでAI時代のオープンさについて整理してみることとする。
AIブームの火付け役となったOpenAIが、全くもってオープンでないことは、ニコニコのタニマチから激オコのアンチに豹変してしまったElon Muskを始め、多くの業界人が指摘している。
この記事は無料で続きを読めます
- オープンウェイト≠オープンソース
- オープンウェイトのビジネスモデル省察
- そろそろ著作権について語ろうか
- Fully Transparent LLMという可能性
すでに登録された方はこちら