対立概念としてのチャットとエージェント
オープンソース業界には強烈なキャラクターを有する人が少なからずいる。心身ともに若作りを極め、いまだに精神年25歳でレスバを繰り返すRailsの産みの親David Heinemeier Hansson(DHH)はその代表例で、先週もRailsの年次イベントRails Worldの基調講演で「人間が書かなくていいならOS毎にネイティブアプリを作った方がよりよい顧客体験を産み出せるし、バックエンドも型安全でパフォーマンスを担保しやすいRustの方がいい」という身もふたもない話を展開、お馴染みの耳障りなカウンターテナーで絶叫するというパフォーマンスをぶちまけた。
Human Technology Fit < Technology Market Fit
DHHの主張をまとめると、人がコードを書く時代は終わったので、人によるコードの読み書きを前提に最適化されてきたRails(やそれを支えるRuby)を偏重する必要はなくなった。それよりも目的に応じて最善の技術選択をするべきであり、それこそ人が書かないで済むならRustのようなパフォーマンスとソフトウェアの品質保証に重きを置いた言語を使うことも考えるべきだというものだ。副次的な話としてRailsのほうがRustよりもトークン効率がよいみたいな言語間におけるLLM駆動開発性能の差異はあれど、DGXを二台並べればローカルLLMでも十分にソフトウェアが開発できる今、トークン効率よりも最終的にできあがるソフトウェアの品質および技術市場適合性(Technology Market Fit)のほうが支配的要因となっていくと考えるべきであろう。
ちなみにエージェントファーストになったのはDHH本人だけではない。